豊田地区に見る水道用水〜第二次・第四次拡張事業(郡山市)

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豊田浄水場は、1912年(明治45年)に郡山の近代水道として、安積疏水からの分水を下の池(豊田貯水池)に注水し建設しました。
1945年(昭和20年)に は54,000人であった人口が、1950年(昭和25年)には、70,000人と激増しました。生活用水の増加・工業用水の需要増加によって水道は給水不足となり、これに対処するため、1950年(昭和25年)〜1961年(昭和36年)にかけ第2次拡張事業として豊田浄水場は大規模な拡張工事がなされました。その後、昭和39年(1964年)3月の新産業都市指定、昭和40年(1965年)には1市5町7村の大同合併に伴い、水の需要は急速に増加しました。
そのため、昭和40年度〜41年度にかけて第4次拡張事業として豊田浄水場内に急速沈殿池や急速ろ過池を増設し、1977年(昭和47年)には国営安積疏水農業水利事業と郡山市上水道事業との共同事業に関する協定書を締結。翌1978年(昭和58年)から安積疏水の施設を利用して上水を供給し続けています。
この第2次拡張事業によって豊田浄水場の緩速濾過池・浄水池・配水池が造られ、第4次拡張事業によって急速濾過池・急速沈殿池・浄水池が造られています。(撮影:12/8/2008)

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↑明治45年から郡山の給水を支え続けている豊田浄水場。残念ながら2013年(平成25年度)に廃止予定です。
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↑併設する郡山市水道局の展望室にある配置図。
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↑すぐ隣まで市街地に囲まれた浄水場。
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↑貯水池兼沈殿池。有効貯留水量82,100立方メートル。南川の矢地内取水場から導水している。
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↑西方には安積開拓発祥の地、開成山がある。
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↑開成山より遙か西方の山裾に堀口浄水場が見える。
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↑展望台にある堀口浄水場の表示。
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↑余談ですが、磐梯山の上部まで見えます。
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↑更に北方には、智恵子抄で有名な安達太良山が見えます。
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↑東方には郡山駅前のビッグアイも見える。
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↑貯水池脇には銅像が建つ。
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↑穏やかな貯水場。
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↑豊田浄水場に隣接する郡山水道局の建物。

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《参考文献》
◇「郡山市水道史 続編」 編集・発行:郡山市水道局
◇「郡山市水道90年のあゆみ 1912〜2001」 発行:郡山市水道局