郡山市民を支える飲料水は、第6次拡張事業により湖南町浜路の浜路取水場から5,304.6mの専用導水隧道を通り、更に3,297.6mの専用導水管を抜け堀口浄水場に到達します。(計画当初の専用導水管は3,410m)
※昭和16年に第2安積疏水を同じく浜路から取水する計画があったが、戦争激化のため中止となっている。(その後、猪苗代町田子沼で安積疏水から分水で解決)上水道が同じ地区から取水して現在に至っているのは興味深い。
郡山市の年間総給水量(40,339,010㎥)のうち堀口浄水場の給水量は、25,349,600㎥で全体の62.9%を占めており、市内の中心区域および東部区域を除くほぼ全域に給水しています。(出展:平成18年度水源別取水量等実績より 郡山市水道局調べ)
昭和46年(1971年)の第5次拡張事業による堀口浄水場完成に次いで、第6次拡張事業により浜路取水塔及び堀口浄水場までの導水施設等が昭和54年度に完成しました。
この第6次拡張事業によって浜路取水塔・導水隧道、導水管・堀口浄水場の緩速濾過池、急速濾過池、薬品沈殿池、浄水池・河内配水池・御代田水管橋が造られています。(撮影:6/4/2008、6/12/2008)
↑逢瀬川上流部。この更に上流には大滝渓谷があり、湖南町浜路から専用導水隧道を通った猪苗代湖の水は専用導水管を通って流れている。
↑逢瀬川と平行して大滝渓谷に通ずる未舗装の道に空気弁がある。この下を導水管が通っているのか?
↑郡山市のマークが付いた空気弁。
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↑下流には減勢装置がある。導水管により堀口浄水場まで落差83.17mを減勢するため設けられました。
↑芸西装置の表示。
↑郡山水道局管轄。連絡先は堀口浄水場となっている。
↑建物は、かなり地味です。設置場所もとっても寂しい場所です。
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↑減勢装置の下流には沈砂池がある。
↑「郡山水道局 沈砂池」の看板。連絡先は堀口浄水場。
↑自動除塵機。竣工は昭和54年3月の表示。
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↑小さな沢を横断する導水管。前方下流の堀口浄水場へ向かう。
↑隣には放水口がある。
↑余水は谷へ放出される。
↑上流を望むと沈砂場が見える。水田の下を導水管が通っている。
↑沢を横断する導水管を下流から望む。(表示が何もないのが残念)
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↑山間を抜け堀口浄水場へ通ずる導水管への扉。
↑この下を導水管が通り、堀口浄水場へ向かう。
↑水路への分水口なのか。
↑奥に先程の堀口浄水場への導水管が通っている扉を望む。
↑分水口から流れる水は周辺の田んぼへ引かれているようだ。
↑流れる先には古い用水路がある。
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↑堀口浄水場の東方には河内(こうず)配水場がある。
↑郡山市のマークが入った配水池。3基のうちこれだけカラフル。
↑河内(こうず)配水場の表示。
↑郡山市水道局の表示は小さい。
↑河内配水場の全景。まるでUFO基地だ。
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《参考文献》
◇「郡山市水道史 続編」 編集・発行:郡山市水道局
◇「郡山市水道90年のあゆみ 1912〜2001」 発行:郡山市水道局
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